教育研究所
№718「マンションのPR」
バスの中で無料配布しているマンションのPR誌の表紙に「学力データ比較」「学校力調べ」と大きく書いてある。
中を見ると,「首都圏88市区学校力調べ」と称して,小中学校数,ICT教育環境(教育用コンピュータ&電子黒板設置状況),全国学力調査国語・算数のA問題&B問題の平均点&順位(一部の市区しか表示されていない),市立中学校進学率&順位,体力テスト結果(得点&順位)が一覧表になっている。また,一部の学校(20校)について「学びやに特徴のある学校」が紹介されている。
このように,新築マンションのPRが,学力面や教育環境など具体的な視点で展開されるのは,珍しいことである。従来は,せいぜい,交通便利,学校や文化,生活環境が整っているくらいであった。
新学習指導要領の周知徹底,移行措置,そして全面実施(小学校平成32年度,中学校平成33年度より)で,子どものいる家庭では,これからの学校教育に関心が高まっているからなのかもしれない。「孟母三遷」のいわれがあるように,親ともなれば,子供の学力,子供の将来が気になり,我が子のために「少しでも良かれ」と考えるものであるが,マンション業者はそのあたりに目を付けたものであろう。
えっ!周りにマンションがあろうが,無かろうが,子どもに質の高い教育を保障するのが,学校(教師)の役割だ!と。その通りです。よろしくお願いします。(年長と小1の子供を持つ母親より)。(YAYU)
(2017年10月5日)