教育研究所
№720「全日中の活動」
全日中(全日本中学校長会)編集の「中学校」の2017年9月号を読んだ。年間特集は「学校からの教育改革」で,今号では「新学習指導要領」を特集に編んでいる。
その内容は,市川伸一「新教育課程で育てたい資質・能力とは」で新しい時代に必要な生徒の資質・能力を,田村学「主体的・対話的で深い学び」でアクティブ・ラーニングの推進を,天笠茂「教科担任制のもとでのカリキュラム・マネジメント」でカリキュラム・マネジメントの考え方を解説している。
これら3点については,様々に繰り返し取り上げられてきたが,今一つはっきりしないきらいがあった。この3本の論文で,少しすっきりした気がした。
ところで,教育改革と言えば,これまでは審議会や文部科学省,教育委員会が,こうある「べき」,こうする「べき」だというものができ,それを各学校に実施するよう求めることが多かった。この受け身の取組を見直し,「学校からの教育改革」を打ち出したことに新鮮さを感じた。小学校目線で見て,考え,行動してきた自分は,その改革(創造的な学校運営や教育活動)から多くを学び取りたいと期待しているところである。(H&M)
(2017年10月11日)