教育研究所
№728「人間も動物だ!」
小学館の「総合教育技術」の巻頭インタビューで,中野信子脳科学者の話を読んで,「いじめ」について改めて考える機会を得た。いろいろ「目から鱗」の満載であるが,次のことが特に印象に残った。
●「その人が一人だけ得をしている状態から,みんなと同じか,あるいはそれよりも低い状態に引きずりおろされたときに喜びを感じるという現象があります。メシウマ:他人の不幸で今日も飯がうまいがそれに当たる」
●「いじめの標的を発見するのは妬みの感情,ひとりだけかわいい,一人だけ○○など目立っているところがある」
●「いじめに先生は心を痛めるが,いけないことだとどれほど口頭で伝えようと,快感を奪われまいとする子供たちは,見つからないようにいじめるにはどうするかと知恵を絞るでしょう」
●「これからは,均一な人間を育てる教育から,子供が均質化しないように育てていくことが主流になる時代ではないか」
(詳しくは,「総合教育技術2017年11月号」または「ヒトはいじめをやめられない」(小学館新書)
(H&M)
(2017年11月8日)