教育研究所
№734「易しい日本語」
先日,NHKのTVで,外国人観光客には,「どうぞお召し上がりください」と「敬語」ではなく,「食べてください」と「易しい日本語」の方が良く通じますというを話題にしていた。なるほどと思った。本物の「おもてなし」を感じた。関係者の皆さん,大人の世界のことは分かりませんが,もっと,仲良くまとまって,準備を円滑に進めていただきたいものです。
また,買い物のあと,「袋は,小さいのと大きいのとどちらにしますか?」と尋ねるときには,実物の袋を見せて「どちらにしますか?」と訊けば,「こっち!」と指さして意思表示してもらえるということだった。(でも,少し,親切すぎ。だって,買い物の品数や大きさに応じて店側の判断で,適当な袋に入れればいいことだと思うのだが...。)
昭和52年8月に,無理やり旅行団に加えていただき,中国の北京,上海,成都,昆明に旅行したことがある(田中角栄が訪中して日中国交を回復した直後で,一般の人の訪中が難しかった時代である)。
その折,添乗員が教えてくれた中国語は,「ウォヤオ チェイガ(これがほしい,チェイガだけでも通じる)」「多少銭(ドウシャオ チエン いくら)」「一共(イーゴン 合わせて包んで)」と,簡潔明瞭なものだった。これで,中国語が通じるといい気分で買い物をしたものである。当時の物価は安く,日本円で数百円で買った絹織物がびっくりするほど良質であったり,2万円ほどで妻に買ったヒスイの指輪が日本では40万円ほどに鑑定されたりしたことを懐かしく思い出した。(K・H)
(2017年11月16日)