教育研究所
№740「熱気あふれるミャンマー研修団」
友人の誘いで,JICA主催のミャンマー研修団の先生方に日本の学習評価について話す機会を与えられた。学習評価には昔から関心を持ち続けており,前の前の指導要録の評価の折には,専門調査員という名で末席に参加したことを懐かしく思い出した。
日本では一般的に,どのような評価規準を作成し,どのような方法で評価するのかを,小学校算数科を例にして説明した。相対評価→相対評価+絶対評価→現在の絶対評価という変遷,評価規準は文科省(国研)の例示したものを基に教育委員会や各学校が作成すること,授業中の観察・評価,ノートや作品などの評価,テストの点数などを評価資料として評価すること,観点別評価(ABC)とそれを総括して評定(321,中学校は54321)することなどについて,具体的に説明した。
本質的・基本的な質問が次々と出て,日本の現状から一つでも多く学び,自国の子供たちの教育を充実させようという思いがひしひしと伝わって来て,私たちももっともっと研究し,学ばなければと,教師としての在り方を逆に教えられた思いである。
ミャンマーと言えば,古くは,水島上等兵の映画「ビルマの竪琴」で,最近では,アウンサン・スーチー氏に代表される民主化の動きを知る程度であったが,これをきっかけに,関心を高め,ミャンマーからも色々なことを学びたいと思っている。 (K・H)
(2017年11月27日)