教育研究所
№744「あきれちゃったよ・・・」
孫のYが学校から帰るなり「ちょっと,ジージ聞いて!」と。「なに?」と,上の空でバーバに頼まれた(命令された)乾いたタオルをたたんでいた。
「ちゃんと聞いてよ!」「はい,な~に?」「今日さ,算数の文章題がスラスラできてさ,速くてしかも満点だよ。」と,自慢げに言う。
「よかったじゃない,すごいね」と褒めると,「それがさ,Y君ちょっと来て」と先生が言うから「褒めらるのかと思って,サッと行ったんだよ」,「褒められたんでしょ!」と言うと,「普通はそうだよね,でも全く違ったんだよ。先生は,速くできたんだから,みんなが終わるまで,廊下の掃除をしておいて,だって」と口を尖らして,「ひどいよね。この次から,速くできても見せに行かない」と,文句たらたらである。
大笑いしそうになったのを何とかこらえて,真面目な顔で「でも,いいじゃない。計算だけでなくてそれを使って文章題ができるようになったんだからすごいよ」と慰めると,鼻をぴくっとさせてまんざらでもなさそうな顔をした。
そして,今晩も,炬燵の上で,計算と文章題の勉強を,TVを見ながらぐ~たらぐ~たらとやっている。先生,今度は褒めてやってくださいよ・・・。(K・H)
(2017年12月1日)