教育研究所
№746「今どきの母親の意識」
小学校は,新学習指導要領が平成32年(2020年)から実施され,教育改革が行われることを知っているか調査(平成29年9月1日,関東地区30~40代の母親220人に学研プラス・プログラミングスクール調査)したところ,母親の55.9%が知らないと答えたそうである。この数値が高いか,低いかを論じる声もあるが。国民の現在と近未来の生活に大きな影響のある衆議院選挙の投票率が53.68%であることに比べたら結構高い方だと思われる。
新聞,TVニュースに,中央教育審議会答申,新幼稚園教育要領や新小学校(中学校)学習指導要領改訂に関する記事が報道されたのは,政治や犯罪などのニュースに比べ,極めて少なかった中で,50%を超えるこの率は,むしろ驚くべきかもしれない。
「子供に,将来,社会で活躍するために,特に,どのような能力が必要か?」に対しては,「プログラミング教育」約80%弱,「コミュニケーション力」約60%超,「創造力・イノベーション力」約40%超,「物事を柔軟に捉える力」約40%,「物事に対して疑問を持つ批判的能力(注:原文では批評的能力)」約30%超は,なるほどとうなづける。
一方これに対して,「主体的・対話的で深い学び」が強調されているのに「主体性・積極性」約20%弱,協働的な学びが推奨されているのに「チームワーク」約10%超,コミュケーション力と類似でこれからの社会生活や職業生活で必須と思われる「交渉力」約10%は意外である。(H&M)
(2017年12月5日)