教育研究所
№753「忘れもの」
炬燵の上に「漢字ドリル」が置きっぱなしになっていた。夕方,「今日,ドリルを忘れただろう」「そうなんだよ,でも,使わなかったからよかったよ!」というやり取りをした。決して自慢できることではないが,我が家では,大人も子供も忘れもの名人ばかりである。
「あなたのその忘れもの『これ』で防げます」という本がある。この本によると忘れものには,「記憶が原因のボケ型の忘れもの」と「注意が原因のドジ型忘れもの」があるのだそうだ。
前者は,記憶力が原因,即ち思い出せないために忘れてしまうのだ。メモをしておくが,そのメモの存在を忘れてしまう。そこで,小型のメモ帳を用意して,大事なことは面倒でもメモをしておいて,時々,確認するようにしておく。これで,結構忘れ物は少なくなった。でも,隣人の名前がしばし思い出せないという忘れは一向に治らない。人間そのものがボケ型になっているのだろう。
後者は,注意力が原因,即ちだらしないために忘れてしますのだ。これは,物は決まったところに置く(あまり細かく整理整頓すると,神経症になるかもしれないので,これは「この箱」,これは「この引き出し」という程度の大雑把で良い),持ち物は前日に確認し準備しておくようにしておくと,ドジ型の忘れものが大幅に減るような気がする。(H・K)
(2017年12月14日)