教育研究所
№761「いじめ~30年前に学ぶ」
以下は,「いじめ」に関するある学校の発見・対応・指導の事例である。いつ頃のことかを予想しながらざっくりと目を通していただきたい。
Ⅰ:「問題の発見から問題の共有へ」☆1:「いじめ」の発見と初期対応(1:いじめの発見の契機)(2:いじめへの対応①)(3:いじめへの対応②)(4:いじめへの対応③),☆2:問題の共有化(5:生活指導主任の迅速な動き)(6:申し合わせを行動へ)(7:生活指導主任の提案)。
Ⅱ:「問題の共有から,共同実践へ」☆3:実践の共有化(8:具体的行動への踏み出し)(9:個々の教師の反応)(10:担任教師と学年の動き)(11:いじめの実態)(12:事例研究に対する提言),☆4:実践の再検討(13:いじめ発生の諸要因についての検討)(14:Y子へのいじめ防止策の検討)(14:心にかけ・声をかけ・手塩にかける)(15:教頭から若い教師への助言),以下省略。
最近の「いじめの発見・対応・指導」の指導資料の目次だと思いませんでしたか? 実は,これは,今から35年前のある小学校の実践(昭和58~60年)を,東京都立教育研究所(現在は閉所)の経営研究部小中学校教育研究室がまとめた「子供を育てる校内研究・研修の推進―実践事例に学ぶ改善・充実の方途―」(昭和61年3月)の一部である。協力学校,当時の作成協力員と担当所員の先見性のある実践・検討・まとめ・提言に頭が下がった。そして,現在も,これ以上に至っていないことを深く反省した次第である。(H&M)
(2017年12月26日)