教育研究所
№765「小6の将来なりたいもの」
現在の小6の子供が「将来なりたい職業」は何かわかりますか? 第一生命保険の調査(2017年7~9月,男女合わせて1000人)結果を紹介しましょう。(平成30年1月5日朝日新聞Digital)
男児は1位:学者・博士(2),2位:野球選手(4),3位:サッカー選手(1),4位:警察官・刑事(3),第5位:医者(5)で,女児は1位:食べ物屋(1),2位:看護師(4),3位:保育園・幼稚園の先生(2),4位:医者(4),第5位:学校の先生(3)だそうです。()内は,2016年の調査結果です。
男児と女児の就きたい職業には,一定の傾向がありそうです。傾向の異なる面はさておくとして,類似点は,直接人とかかわることに希望が集中しているように思います。特に,女児にその傾向が強いようです。自分の能力を生かしたいということだけでなく,何らかの形で,人々のために役立ちたいという心情がうかがえてほっこりします。
ところで,男児の1位は,常に「野球選手」か「サッカー選手」のどちらかで,学者・博士が1位になったのは15年ぶりだそうです。ノーベル賞受賞者が連続していること,小・中学校の理科の授業で実験・観察を重視した授業の充実をしてきたことが影響しているかもしれません。
また,女児の1位は,21年連続「食べ物屋」だそうです。子供も,大人も,高齢者も,食べ物に関心が高いということの影響でしょうか?
いずれにしても,自分がどのような生き方をしようか,何をしたいか,どのような職業に就きたいかと,「将来に夢」を持って「今を生き生きと過ごす」ことは素晴らしいことです。困ったことがあったら,もっと知りたいことがあったら,こうして欲しいなということがあったら,周りの大人に相談してね。(H・K)
(2018年1月9日)