教育研究所
№776「いらっとする夫」
昨年暮れのTVで,「どんな時,夫にいらっとするか?」という番組をやっていた。「今日は仕事で遅くなるので,夕食はいらない」と言って勤めに出かけたが,意外に早く終わった。「今日は早く終わったので,家で夕飯を食べる」と妻に電話をすると,「あら!何も用意してないよ」と言うと,「簡単なものでいいよ」と返され「いらっと」したというのである。
言い分を聞いてみよう。夫「食べないと言って出掛けたので,すまない,あまり手を掛けず簡単に作ってくれれば十分だよ」と言うつもり。複数のゲスト「料理は簡単にはできないよ。普段からそう思っているのか!!」と妻の「いらっと」に同感。助言者の大学の心理学教授はゲストに同調するかのように「簡単なものという言い方は,日頃の苦労を無視するようでいらっとさせます。残り物でいいよなどと言ったらどうですか」と。
でも,こんなことぐらいで...と思ってしまった。「今日は残り物でいい」「今日は豆腐と野菜と茸の鍋でいいよね」「朝は,簡単サラダとパンだよ」で,なんとも思わない私としては。
でも,相手が子ども(児童生徒)の時は,学校の先生は,子どもの実情や心理状態をよく観察して,誤解されないようにすることは必要かもしれない。孫たちの話を聞いていると,「Y君,今日の服は似合ってるねだって。じゃあいつもはダサイのか」「おれさあー,先生から...と言われた。分かっちゃいない!」と,夕食時にぼやくことがある。(K・H)
(2018年1月29日)