教育研究所
№778「教え子の気遣い」
小学校の教員として16年間勤めました。最初の教え子は満62歳,教員をやめ, 転職する前年の教え子は満48歳になっています。
あと何年で90歳という時期になって,教え子たちの気遣いに「俺は未熟な教育しかできなかったのに,自分で頑張って『いい大人』になったな」と思うことが多々あるこの頃です。
その一つが,手紙や年賀状です。「先生,今度,娘が結婚することになりました。彼は,先生ほどではありませんが,素敵な若者です。」「大好きな恩師に元気に年賀状を書けるのは幸せなことです。今年も普通で元気な一年となりますように♡」,「50歳になりました。新しいことがスイスイとは入ってこなくなりましたが,頑張ります。もちろん先生は,今でもスイスイですよね!ボケないでください」,「今年は,自宅の庭で採れた梅で,梅干を漬けました。プールが終わったあと,先生が,校庭の梅で作ってくれた梅干を食べて水をがぶがぶ飲んだことを思い出したのです。『酸っぱいは成功の基』というダジャレも思い出しました。お元気で!」などなどです。
ありがたいことです。教え子たちの現在,そしてこれからに幸多かれと祈るばかりです。 (K・H)
(2018年1月31日)