教育研究所
№782「回れ,回れ」
「急がば回れ」,「急いて(せいて)は事を仕損じる」があるかと思えば,「思い立った日が吉日」,「今日できることは明日まで延ばすな」(カンタベリー物語の中に),「朝できる善は晩や明日を待つな」(14世紀フランスの諺)という真逆のものもある。「表あれば裏あり」,「逆もまた真なり」ということであろう。
ところで,後期高齢者になった自分は,「脳みそ」と「足腰」の機能の維持のために,能率を無視して何事もなるべく面倒になるようにして処理している。
★2つのものを動かすときに,1つずつ2回に分けて処理している。
★自宅から駅まで,できるだけ往復とも歩くようにしている。時々,元気な朝の行きは歩き,疲れた夕刻はバスにすることもある。
★調べ物をするとき,まず自分の考えを書く,次に辞書Aで調べる,さらに辞書Bでさらに調べる,念のためYahoo!で検索し確認する。面倒なようだが,脳みそが少しだけ「ご主人様」の言うことを聞くようになった気がする。
こんなに努力(?)しているのに,文章を書く段になると,小学校時代の癖がいまだ治らず,「見直しをしない」ために,誤記・誤変換が多く,出版社の編集者から「先生の原稿は,結構間違いがあるので,新人の校正の研修になっています。どうぞお気になさらず内容本位でご執筆ください」と,妙なほめ方をされている今日この頃である。
どうか先生方,何か事が終わったら必ず「見直し」をするよう,子供たちにしつけてください。文章の趣旨が相当ずれてしまった。ごめんなさい! (H&M)
(2018年2月6日)