教育研究所
№788「宿泊研修の思い出」
TVから「のぼり」という元小結舞の海(様々な所を訪れレポートしている)の声が聞こえてきた。もしかしたら,御岳山頂の「能保利」のことかと画面に目をやると,やはりそうだった。そして,昔のことを思い出した。
H市教育委員会では,1980年頃,夏季休業中に2泊3日で,青梅市御岳山の宿坊で「夏季教員宿泊研修会」を実施していて,その本部が「能保利」だった。市内勤務教員の3分の2くらいが参加する素晴らしいものであった。
先輩のAT指導主事を中心に,毎年度4月当初に宿泊研修運営委員会を設置し,研修会の運営からテーマ,分科会ごとの講師の選定などについて自発的・主体的に参加教員の希望と意見によって運営するものだった。
第一日目:昼食を済まして正午現地集合,開会式,運営の確認,分科会ごとの研修(提案2人,協議,講師の指導・助言),夜間は分科会ごとの研修(提案1人,協議,講師の指導・助言)。第2日目:午前分科会ごとの研修(提案2人,協議,講師の指導・助言),午後講演,夜間(懇談,分科会相互交流可,飲酒可)。第3日目:午前分科会ごとの研修(研修の成果と今後の課題の確認,講師の指導助言),閉会式。昼食後現地解散と,まじめそのものだった。
研修の結果は,分科会ごとに教育委員会に報告してもらい,それを小冊子にして,参加者不参加者を問わず配布し共有した。今も継続しているのだろうか。
ところで,講師の依頼交渉を担当したこともあって,日本棋院の榊原章二九段と,「あゝ野麦峠」の著者山本茂美氏の講演が印象に残っている。(H・K)
(2018年2月15日)