教育研究所
№790「顔を売る」
毎朝,駅前で,「おはようございます。行ってらっしゃい!」と,あわただしく改札口へ急ぐ人たちに声をかけている「〇〇選挙,立候補予定者」がいる。本当にご苦労なことです。ただし,「公約(口約)」の一言もない。投票所で,「さて誰に入れようかな?」と迷っている人が,記入台の前に貼ってある「候補者一覧表」を眺め,「この人...」と思い出して入れてくれることを,たぶん期待しているに違いない。
でも,こんな形だけの選挙運動(顔を売る活動)をすることより,高齢綾ボランティアグループに交じって駅周辺の掃除でもしたらいかがでしょうか?あるいは,大きなビニル袋を持って,市内のごみ拾いでもしたらどうでしょうか?
こうすれば,きっと,「あの街のごみ拾いをしている人だから,議員になって街を良くしてくれるかもしれない」と,期待を持って投票してくれるかもしれない。
また,ごみ拾いで町中をくまなく見て歩いていれば,どのようにしたら市民の生活と安全と幸せが守れる政治ができるか,様々な情報が得られるに違いない。どうか,「〇〇議員」を報酬(お金,もうけ)目当ての職業と考えてほしくないものである。
小・中学校の先生方が,児童・生徒の実態をとらえ,どの子にも「基礎的な知識・技能,思考力・判断力・表現力等,学びに主体的に向かう態度・人間性等」を身に付けさせようと,ひたすら頑張っている姿に学んでほしいものである。そして,政治家なのですから,先生方の「多忙」を軽減し,児童生徒と向き合う時間を確保する施策を実現してほしいと切望する次第である。(H・K)
(2018年2月19日)