教育研究所
№791「ベンチャーとは?」
小学校時報(2018年1月号)の特集は「新春対談ベンチャー・グリーン」である。少し前,「今どきの『カタカナ語』これでスッキリ」を,教育出版教育研究所から発行したところ反響があり,「教育新聞」に大きく取り上げられた。
それでも世の中に『カタカナ語』が氾濫しているために,自分向けに「続!今どきの『カタカナ語』これでスッキリ」を発行したいと研究所の所長に懇願しているところである。(以前,新学習指導要領に対応「すぐ役立つ学校経営のポイント」という本を出したいとお願いしたところ,お偉いさんから「こんな本は売れない!」と即座に却下されたので,どうなる事かわからないが...。)
そんなことで「ベンチャー・グリーン」というカタカナ語に,「これはなんだ?」と反応することになった。「ベンチャー(venture)」とは,冒険,冒険的な企画,投機という意味があるから,「砂漠の緑化でもやろうというのか?」と思って,記事を読んでみた。
そしたら,何のことはない。青山学院大学の箱根駅伝3連覇を実現した原晋監督が,企業家精神で選手を育ててきた「ベンチャー+グリーン(青山学院が箱根駅伝で3連覇できる選手育成づくり)」のことだった。それを敷衍して,新たなスタンダードを目指す人材育成と組織構築を全連小種村明頼会長と語り合ったものだと分かった。中身は面白くて役立った。さすがは,大きな仕事をしているお二人である。
ただし,カタカナ語は控えめにしてほしい。青学の選手育ての構想と極意でもいいではないか。でも天下のTV局が「おでかけ天気」「カエる天気」という時代だからしかたないのかな~~~。(H・K)
(2018年2月20日)