教育研究所
№794「これでいいのか?算数のノート指導」
校内研究の仲間に入れていただき,授業観察,研究協議に加えていただくことが度々ある。その折,算数のノートが提案されたり話題になることがある。
1マスに一字ずつなど,小学校では「何を」「どこに」「どのように」書くかを事細かに指定して,その通りに書くことを徹底(強制)している先生が少なくない。
どこかに「マニュアル」があり,それを取り入れているのか,不思議なことに「形式」がほとんど同じなのである。
ノートは何のために書く(取る)のかという「ねらい(目的)」を考えて,発達段階や学習内容・学習活動に応じて柔軟に指導できないものだろうか。もちろん,問題解決のノートと,ドリルのノートを区別していることは,とても良いことである。
子どもの発想を練る段階,解決の過程(考え方や方法,手順など)や結果(わかったこと,発見したこと,気づいたこと,結論,答えなど),何故それで良いのかその理由(根拠)を説明するなどを大切にしたいものである。
勿論,学習の結果を記録しておき,既習事項(学習した知識・技能,考え方,判断の仕方,表現の仕方など)を,新しい課題を解決する際に振り返り,活用できるようにしておくことも重要である。(情報:教育出版「小学校算数「数学的な考え方」を育てるノート指導術」 本体:2200円) (H・K)
(2018年2月23日)