教育研究所
№795「若手教師の数学の授業」
H市立D5中学校,3年A組,教職経験3年目のB先生の数学(統計)の授業を参観する機会があった。中学校の授業は「教師の一方的な説明調」と思い込んでいたことを反省させられた50分であった。感想を列挙する。
〇教師と生徒の人間関係が好ましく,温かい雰囲気が溢れていた。
〇生徒が課題解決に集中して取り組んでいた。
〇つまずいている生徒に対して,B先生はヒントを与えたり,見直す視点を示したりして,きめ細かく支援していた。
〇また,困っている生徒を近隣の生徒が,相談に乗ったり,自分の考え方を説明したりして,自然体で学びあっている場面が見られた。
〇B先生の板書が構造的で,アイディアの違いを生徒に見抜かせていた。
〇授業の終末で,本時で学習したことを「あてはめて解決する問題」を考えさせ,生徒の理解度を生徒に確認させていた。その際,導入の問題でつまずいていた生徒を重点的に支援していた。
〇授業後の協議会の担当指導主事の解説,参加者の建設的な意見や提案なども素晴らしいものだった。
△グループでの話し合い(ダイアローグ)と,全体での学び合い(ディスカッション)の進め方を今後さらに工夫・改善する必要がある。 (H・K)
(2018年2月26日)