教育研究所
№802「部活動はどうあるべきか...」
日本部活動学会の設立が設立された(平成29年12月27日於名古屋)という記事を「内外教育(平成30年1月30日付)」(参考:同日同紙で,小野田正利さんが「部活動は教育課程の外か内か」を論じている)で読んだ。
働き方改革の議論の中で,部活動も当然話題になっている。設立の研究集会でも次のようなことが紹介されている。
〇中村茂喜さん:名古屋市ではほとんどの教員が部活動の顧問をしている。勤務中に終わらない仕事は自宅に持ち帰っている人もいる。
〇長沼豊さん:外部から招いた指導者は責任を取る立場にないため,顧問が付き添っていなければならない。また,打ち合わせに時間を取られ,負担は軽減されていないという現場の声がある。
〇小阪成洋さん:肝心の生徒の声を置き去りにしてはならない。毎日練習するほど部活が好きな生徒にとって,週3日に減らすことは不満になる。
〇妹尾昌俊さん:部活動が大好きな先生に,「先生働きすぎですよ,あなただけが生徒に関わる大人であってはいけない」と,警鐘を鳴らしている。等々。
昭和50年代に荒れる中学校が大きな問題で,部活動は健全育成(校内外暴力・非行対策)の一環として価値づけられていた。現在も健全育成の意味合いもあろうが,成果(体育系だけでなく文化系も)を求めて頑張っている面もある。社会教育として,学校外のことと明確にすることも含めて,文科省・教育委員会・中教審・関係諸機関&研究団体は,根本的に議論を突き詰めていただきたいと切望する。(H&M)
働き方改革の議論の中で,部活動も当然話題になっている。設立の研究集会でも次のようなことが紹介されている。
〇中村茂喜さん:名古屋市ではほとんどの教員が部活動の顧問をしている。勤務中に終わらない仕事は自宅に持ち帰っている人もいる。
〇長沼豊さん:外部から招いた指導者は責任を取る立場にないため,顧問が付き添っていなければならない。また,打ち合わせに時間を取られ,負担は軽減されていないという現場の声がある。
〇小阪成洋さん:肝心の生徒の声を置き去りにしてはならない。毎日練習するほど部活が好きな生徒にとって,週3日に減らすことは不満になる。
〇妹尾昌俊さん:部活動が大好きな先生に,「先生働きすぎですよ,あなただけが生徒に関わる大人であってはいけない」と,警鐘を鳴らしている。等々。
昭和50年代に荒れる中学校が大きな問題で,部活動は健全育成(校内外暴力・非行対策)の一環として価値づけられていた。現在も健全育成の意味合いもあろうが,成果(体育系だけでなく文化系も)を求めて頑張っている面もある。社会教育として,学校外のことと明確にすることも含めて,文科省・教育委員会・中教審・関係諸機関&研究団体は,根本的に議論を突き詰めていただきたいと切望する。(H&M)
(2018年3月7日)