教育研究所
№809「TVと新聞」
1957年(昭和32年)ころは,TVよりラジオが主流だった。現在の天皇・皇后陛下のご成婚パレードも,友人の家で視たものである。その後,TVは徐々に普及し,前の東京オリンピックの時はたいていの家庭にTVがあった。このころから「子供がTVを一日中視ている」現象が生じた。
また,新聞は多くの家庭が購読していて,通勤電車の中は新聞(一般紙に加えスポーツ紙),週刊誌,本を読む人がひしめいていたものである。でも今は,スマホが8割,新聞や本を読むが1割,居眠りが1割という状況である。変われば変わるものである。
ところで,NHK放送文化研究所の調査(2015年)によると,視聴時間は別にして毎日TVを視る人79%,毎日新聞を読む人58%だそうである。
そういえば,我が家では,高齢者の二人はTVはだらだらと一日中視ているし,新聞も毎日隅から隅まで読んでいる。本も結構読んでいる。
息子夫婦は,TVは時々視ているようだが,新聞は全く読まない。ニュースは専らスマホかインターネットで間に合わせている。が,本は結構読んでいる。
二人の孫は,TVはジジ・婆に付き合ってニュースは視るが,あとはマンガか気に入った番組を選択して視ている。新聞は,大きな事件があった時やNIEの宿題の時読むだけで,丁寧に読むのは週1回のKODOMO新聞である。調べ物は,インターネットや電子辞書で済ましている。本は,母親と図書館へ行って,関心のあるものや図鑑などを手に取っているようである。
これからAIに依存し,またタブレットで読書するようになり,パッとインターネットで検索していると,意外性のある情報との出会いがなくなりはしないだろうか。(H・K)
(2018年3月20日)