教育研究所
№815「夕焼けを見ると...」
子供の頃,夕焼けを見ると「あの向こうには東京がある」「絶対東京へ行って素晴らしいことがしたい!」と思っていた。
そして,貧しい中から東京の高校へ行かせてくれた(今は亡き)両親に感謝しつつも,東京の生活になじめず毎日が少々辛かった。
そんな時,児玉信之君,松本圭二君(いずれも仮名)などが,田舎者の私と付き合ってくれ励ましてくれた。いまだにその友情(恩)への感謝を忘れたことがない。だから,今も夕焼けを見ると,東京にあこがれたあの時の思いと,友の友情の温もりをほのぼのと思い出す。
大学時代は,先輩の藤井,竹本,佐久間,小浜さん,同級生の中川,本長谷,高橋,落合さん(いずれも仮名)と,勉強は二の次(単位の取れるくらいは勉強しましたよ)で新聞づくりや読書会,政治や人生について語り合ったことを思い出す。木々が茂るキャンバスの中央通りを夕焼けを背に最寄りの駅に向かって歩いたことを思い出す。今は,中川治さんと季節の挨拶を葉書でやり取りする程度になってしまった。
夕焼けを見ると,なぜか,あの頃のあれこれが思い浮かんでくる。孫が4人いるが,どうか人生の友を見つけてほしいと願っている...。(H・K)
(2018年3月30日)