教育研究所
№817「見事な総合的な学習」
東京都K区立O小学校5学年の総合的な学習の時間の取組を紹介します。テーマは「食品のロスをなくすプロジェクト」でした。まず,感心したのは,担任の方向付けがあったにしても,このテーマを子供たちが話し合いで決定したことです。
次に子供たちがこのテーマをどのような観点から取り組んでいったらよいか考え,いくつかに絞りました。そして,グループを作り,それぞれのグループがどのように解決するか見通しを立てました。
さあ,解決活動が始まりました。参考書や新聞,パソコンの検索等から情報を集めました。インタビュー,アンケートなどで事実やデータを集めました。それを算数で学習した割合,帯グラフや円グラフに表しました。それを分析し,解釈して,「このようにします(このようにしたらいいと思います)」「なぜなら,......だからです」と提案することにしました。
グループの担当した課題の解決ができると,グループごとに交流し,「良い点」「改善したほうがいいこと」「新しく付け加えたほうがいいこと」などを学び合って,より良く改善しました。
そして,最終段階では,グループごとのポスターセッションを1時間,全体のテーマに関するまとめと発信の仕方をディスカッションしました。
教科横断的総合的な学び,問題解決的な学びや体験活動,言語活動,協働的な学習,子供の主体的な学び,対話的な学び,深い学びが具体的に展開されていて,子供たちとこれを指導した教師に脱帽しました。
H校長先生,副校長先生,研究主任の先生,協議会で子供の学習活動の事実を観察し事実に基づいて甘辛の建設的な意見を出し合った先生方の支援があったことも付記しておきます。(H&M)
(2018年4月3日)