教育研究所
№818「校内発表会?」
東京都K区立S小学校では,算数科で「考える・わかる・できる・使える子供を育てる」ことに,2年間取り組んできました。
2月下旬に発表会をすることになっていました。いつものような簡単な講師依頼状で,私の話す内容が指定されていました。公開研究発表会と思い込み,当日伺いました。発表会の看板もなく,参加者の姿も見えず,「あれ!」と思いつつ校長室に向かいました。なんと,「校内研究発表会」だったのです。
でも,校内研究発表会は素晴らしいものでした。各学年ごとに,「研究授業における提案事項と授業による実際の考察」&「研究授業を日常授業に生かした児童の成長の結果の考察」などの簡潔な発表がありました。それに対する,他学年からの意見や改善点の提案がありました。私は,その都度ふられた質問等に答えました。
そして,最後にまとめを兼ねて,「考える(自分で考える,既習事項を活用する,学び合う)」「わかる(意味が分かる,理由や根拠も言える)」「できる(できるようになる,あてはめることができる)」「使える(適用・応用できる,既習事項として問題解決に使かう,他教科等の課題・問題解決に使う)」,「対話的(自分と,友達と,グループで,全体で,先生・大人と,昔(先哲)の人と,本・PC検索情報と)」,「深い学び(統合的に,発展的に,関係づける,新しいものにチャレンジ,他教科等と横断的に)」について話しました。
子供たちを高めるために校内研究を実施し,自分たちの指導力向上のために「あえて校内研究発表」をするS小学校の取組に,本物を感じました。(H&M)
(2018年4月4日)