教育研究所
№823「早過ぎる旅立ち」
T先生とN先生は,算数・数学教育界のスーパースター(スーパーリーダー)で,私たちのあこがれであり,目標だった。両先生とも,20代にして私たちのはるか上を飛び越えて,算数教育の優れた実践家として活躍し,やがて大学で算数・数学教育に携わっていた。日本数学教育学会(日数教)でも理論的・実践的な立場からご活躍された。
その間,公的に,私的に多くの若い人たちの指導にもご尽力され,その功績は凡人には測ることができないくらいである。
そんな両先生が,相次いで黄泉の国へと旅立って行ってしまった。あまりにも突然の,あまりにも早い旅立ちであった。
もっと積極的に教えを請うべきだったと,悔やまれてならない。著書や雑誌掲載の論文などをじっくり再読し,両先生の理論,実践,算数・数学教育への思いに学びたいと思うこの頃である。
心よりT先生,N先生のご冥福をお祈りする次第である。合掌。(H・K)
(2018年4月11日)