教育研究所
№828「一日の読書時間0分!?」
全国大学生活協同組合連合会の調査「第53回学生実態調査(平成30年2月26日報告)」によると,次のようなことがはっきりとした。
○1日の読書時間は,3年連続減少し,今回は23.6分であった。
○1日当たり0分(全く読書をしない)の学生は,前年度より0.4ポイント増加し,5年間で18.6%ポイント増の53.1%であった。
○読書時間の減少の原因は,普段から本を読まない(小39.1%,中44.6%,高32.8%)と,また,他の活動で時間がない(小29.8%,中54.0%,高64.5%)とも回答している。
○アルバイトをしているかどうかでは,「0分」はしている学生が54.5%,していない学生で49.4%と,僅かに5.1%の違いである。
小・中・高校生,若者の読書離れを改善するために,読み聞かせ会,ブックトーク,ペア学習,書評合戦(ビブリオバトル=vibrio battle),アニマシオン(仏語でanimation,英語のアニメーションanimationに同じ,遊びやゲームを通して本を読む力を引き出す指導法)など工夫されている。
しかし,各教科の学習で,本を読む,色々情報を得るためにインターネットの検索だけに頼らず書物で調べるなど,自然に本と触れ,本を読む良さを実感させるようにすることも考えたい。 (H・K)
(2018年4月18日)