教育研究所
№836「多読の勧め」
偶然に,啓明学園中高図書部の「図書室だより2018年1月」を目にした。その中で,「多読」を特集していた。「なるほど!」と思わず膝を叩いてしまった。参考になるので,一部引用をお許しいただき,紹介したい。
<多読のルール>「1辞書は引かない(知らない言葉が出てきても我慢して,周りの文章から意味を考える)」「2わからないところは飛ばす(読み飛ばしても大体ストーリーが分かるようなやさしい本を選ぶ)」「3つまらなくなったら,やめる(嫌になったらやめて次の本を探す,読み続けると読む力がつく)」「なぜ多読がよいの?(最近の脳科学の研究から,多読によって脳が言葉(活字で表現された言葉)にたくさん触れ,どのように使われているか経験することは言葉の学習自体によいことが分かってきた。だんだん言葉で読むことが苦痛でなくなり会話の力もついてくるよ!)」と,実際的である。これなら遅ればせながら私にも取り組めそうだ。さっそく実行している。
孫にこの話をしたせいかどうかは不明であるが,ゲームとマンガにおぼれていた孫中学生が,活字の本を時々手にするようになった。
学校の先生方,図書室の先生,無理をしないで徐々に読書をする子供にするために,この「多読のルール」を応用してみたらいかがでしょうか。
また,東京都町田市立図書館では,「子供読書推進計画」のもと「子供読書ノート」を作成し,市内の子供たちに配布し,子供の読書活動を支援している。地味だがすばらしい活動である。「読書好き」「読書を楽しむ」子供が徐々に増えていくことだろう。(H・K)
(2018年5月2日)