教育研究所
№854「学校だよりを読む楽しみ」
名称はいろいろだが, すべての学校が「学校だより」を発行している。多くの学校は,ホームページで保護者・地域を含め広く公開している。
また,かつて勤務した学校や,校内研究などで長らく関わった学校の何校かからも学校だよりが送られてくる。
それを読むのが楽しみである。真っ先に「巻頭言」から読む。大部分は校長先生が書き,時々副校長・教頭先生が書くこともあり,稀に教務主任や生徒指導主任が書くことがある。
学校だよりの巻頭言は,学校運営や教育活動の「基本方針」や「児童生徒の学校生活や学習状況」,いじめなど「学校の課題への取組の状況」,さらに「新学習指導要領に伴う新しい取組」など,実に多様な視点から執筆されており,学校(執筆者)の考えや思いが伝わってくる。「なるほど!」とか「そうだったのか!」,「こういう学校に孫を通わせたい!」というような「巻頭言」に出会うと,なぜかウキウキとなるから不思議である。(かつて,「学校だより巻頭言の書き方&文例(学事出版)」に関わったことを懐かしく思い出した。)
ところで,最近の学校だよりには,タイトルと写真で児童生徒の活動の様子が紹介されていることが多いが,「写真」と「簡潔な説明」,そこに「児童生徒の声」が添えられていると,実感を持って受け止められる。ちょっとした工夫が,保護者や地域の「知りたい事」に応えることになり,学校への関心を高め,不安を取り除きファン(支援者)を増やすことにつながるような気がする。(H&M)
(2018年6月13日)