教育研究所
№857「高齢者と言わない?」
高齢者(75歳11ヶ月)のためか,どこの自治体だったか忘れたが,70代までは「高齢者」と言うのはやめようと呼びかけている。どうやら「シニア」と呼ぶことにしようと言うことらしい。
幼稚園では,年少組,年中組,年長組と区別している。小学校では,低学年,中学年,高学年となっている。学校は,幼稚園,小学校,中学校,高等学校,大学と呼んでいる。年齢に応じて,乳児,幼児,子ども,青少年,若者,壮年,中年,老人・高齢者と一般的な呼称もある。
ところで,WHOでは65歳以上が高齢者で,免許更新では70歳以上は(高齢者とは言わないが,実質的には高齢者扱い)認知症の傾向がないか確認することが条件になっている。東京都では,70歳以上になると東京都内のバス全路線と,都営地下鉄・モノレールなど乗り放題のシルバーパスを発行(料金は,住民税非課税または年収125万円以下の人は年間1000円,年収125万円以上の人は年間20,510円)してくれる。
くだくだ言わないで「言いたいことは何か?をはっきりして!」と言われそうだ。私が言いたいことは,「シニア」あるいは「シルバー」と言ったって,上級生,年長者,老人,高齢者という意味があり,単なる言い換えであって,何がどう改善されるのか不明である。「高齢者に代わる心地よい日本語」を見つけるか,高齢者と言われてもいいから「高齢者を尊重する風潮」を醸成してほしい!
と,願う次第である。(H・K)
(2018年6月19日)