教育研究所
№858「故郷は訪れて楽しむもの!」
最近,御嶽山,新燃岳,桜島,硫黄島などなど噴火が頻繁に発生し,死傷者が出たり地域の住民の日常生活に大きな影響をもたらしている。火山の島,三宅島で生まれよちよち歩きから中学校を卒業する声変わりのするまで15年を同じ仲間と,同じ野山,同じ教室で過ごしたものとして,他人事とは思えない心情である。
三宅島は,昭和時代以降だけでも1940年,1962年,1983年,2000年と5回も噴火している。特に,2000年の場合は,ガス爆発で,噴火はおさまったが有毒ガスが発生し続けて,最近まで避難した島民の帰還,産業の復興,観光客の回復などが停滞していた。
ところが,2019年春からは全島に安全宣言が出て,規制されていた地区が解除されることになった。中学校の先輩で,現在の三宅村の櫻田昭正村長が,野山と海の自然がそのまま残っている三宅島へ多くの人が訪れることを期待しているということである。
ここ3年間,毎年,ふるさと三宅島に遊びに行っているが,昔のままの素朴な山と海,島の人情に触れて,「故郷は遠きに有りて想う」から「故郷は訪れて楽しむもの」としている。(H・K)
(2018年6月20日)