教育研究所
№863「コミュ症?」
所沢発池袋行きの電車に乗った。運よく座ることができた。周囲を見ると,15人中スマホ10人,居眠り3人,読書1人,ぼんやり1人(自分)だった。
隣の読書をしている少年の本を覗いた。マンガ本で,いたるページに「古見さんはコミュ症です」と出てくる。勤務先について,仕事は後回しにして,パソコンで検索してみた。
そうしたら,書名は「古見さんはコミュ症」(小学館 本体:429円)と分かった。コミュ症とは,コミュニケーションが苦手な症状の略称だそうだ。コミュ症の状況と,どう対応したら良いか漫画で大げさに表現したものらしい。何巻も発行されているらしい。
実は,私もコミュ症であるが,「無口だ」「とっつきにくい」「話しにくい」「付き合いにくい」等々と言われてきた。気にしたことはあったが苦にしたことはなかった。
でも,これからは,立場や意見などの異なる多くの人たちと好ましいコミュニケーション力が必要な時代,このような本が必要なことは十分にわかる。先生方そして保護者の皆さん,どうか,小中学生に,コミュニケーション力を育てていただきたい。(H・K)
(2018年6月27日)