教育研究所
№874「現実は甘くない」
朝食を食べながらNHKの朝ドラを見ていた。スズメとスズメを密かに恋い慕う青年のたわいない会話の場面である。これはこれでいいのだが,コンビニの商品を陳列している場面なのに,手を休めて,延々と話しているのである。私だって,恋を感じ語った時もあったので,このこと自体には微笑ましく思う。
でも,アルバイトをしている最中に,仕事を投げ出してのこの場面に,ドラマ作成者の生活感感覚に?を感じた。
ところで,毎朝,H駅東口近くのコンビニで,昼食(おにぎり1個,カレーパン,野菜サラダで,約400円の予算)を買うが,そこで働くアルバイトの人は,お客の品選びの妨げにならないように気を使いながら,賞味期限を確認し素早く商品を入れ替えている。これが仕事というものだ。
そんなことを夕食の時に話題にした。「じーじ,そんな細かいことに拘っていると,ドラマが面白くなっちゃうよ。細かいことはマンガと同じで,省略するんだよ」と,孫に説教されてしまった。でも...,いややめておこう。(H・K)
(2018年7月30日)