教育研究所
№876「論語読みの論語知らず」
この欄を愛読してくださるあなた様にだけに,不勉強を吐露します。実は,「論語読みの論語知らず」を,「論語を読んでいるが,その意味を少しも理解していない」と思い込んでいた。
ところが,高木清文さんの友人(名前が思い出せない!)で実家の寺を継いだ住職の説教を聞いて,「論語を理解しているが,その内容を(自分の生き方や社会をよくするために)実行していない」という意味だと知った。私(?)としたことがと,恥じ入った次第である。(ここまで書いて思い出した。吉田廉士さんだった)
ちなみに,英語では,どういうのだろかと調べてみた。英語教師のA先生が「a mere scholar unable to practically use what he has learnd」と教えてくれた。高3の孫が,知ったか振りをして,「じーじ,英語では,ただの学者は,ただの驢馬と言って,A mere scholar, a mere ass.というんだよ!」と,得意顔で解説してくれた。さて,どちらを信じていいものか。
でも,分かったような高説を振りかざすことなく,「生活や学習に生かしていこう(算数科の評価の観点の「関心・意欲・態度」の趣旨)」と思う。今後は・・・。
あ!いけない,一番言いたいことを忘れるところだった。ということで,子どもたちと毎日向かい合う私たち教師は,いや大人も,そうそう家族特に父や母は,あれこれ説教しがちだが,言行一致,理解したら実行を心がけ,「日頃の言動が子供のモデルになっている」ことを心のどこかに置きたいものである。もちろん自分も。(H・K)
(2018年8月1日)