教育研究所
№879「電子書籍と学校図書館」
しばらく前まで,通勤電車の中で電子書籍で読書をしている人が目についたものである。ところが最近は一向に目にしない。なぜなのだろうか。K社は紙ベースの書籍の刊行の抑制を検討しているようだが,さてさて,難しいものである。上に立つ人は,悩み抜いているに違いない。難しい時代に,的確な方針を示して部下を心底から納得させ勤労意欲を高揚するのがその役割と責任だからと言ってしまえばそれまでだが。
ところで,「学校図書館」という雑誌がある。その2018年7月号で,植松八潮専修大学教授が「電子書籍が変える読書と学校図書館」を論じている。
統計的には,占有率は紙が86.1%,電子が13.9%であるが,コミックの場合は,スマホの普及によって占有率は逆転したそうである。そういえば,通勤電車の中で大人も子供もスマホでよくコミックを楽しんでいる。
また,若い人たちの間では,スマホであれこれと情報を得て,それから改めて紙の書籍を読み,資料を検索するということもあるらしい。
学校図書館も,紙の書籍や電子書籍による読書,また紙の書籍や電子書籍&パソコンやタブレットによる情報の検索ができるように多様化していくということらしい。あなたの学校はいかがですか? (H・K)
(2018年8月6日)