教育研究所
№880「親子三態」
親子の間の事件が,最近多いようなな気がする。親はわが子をどう思っているのだろうか,子供は親のことをどう思っているのだろうか? 親子の間ではとかく物事を『厳しく見がち』である。幼い頃のあのよき時を思い返して,親子の間柄をホッコリとしたものしてほしいものである。そうしたら,あの種の事件は減るかもしれない。
<その1>ところで,西武新宿線の中で,席が向かい合って1つずつ空いている電車に,父と幼い男の子が乗ってきた。おばあちゃんが,サッと立って「二人で坐りな」と移ってくれた。二人は嬉しそうに坐ったものの「ありがとう」の「あ」の字もなかった。
<その2>東西線のある駅のエレベータに乗った。扉が閉まりそうになったところへ,母親と小さな女子が急いでやってきた。ボタンの近くにいたおじいさんが,「開」を押して載せてあげた。女の子は「あんがと」と言って老人に小さな手を振り,母親は「ありがとうございました」と丁寧にお礼を言った。
<その3>東久留米の商店街を,母親と年長くらいの男の子が手をつないで歩いていた。「お母さん,早くいこうよ!」と男の子が促すが,母親はスマホに夢中で,歩きたくない散歩の犬が引きずられるように引っ張られている。
この3組の親子の将来に幸あれ!!(H・K)
(2018年8月7日)