教育研究所
№887「見つかって本当に良かった!」
8月の中旬に2歳の男の子が行方不明になり,ボランティアの人に発見され,3日ぶりに母親も元に帰ってきた。本当に良かった。
このニュースを聞いていて,2歳の子どもとはいえ、結構遠くまで行っているのではないかと思っていた。
なぜなら,引っ越したばかりの長男が団地の3階からいなくなり,大騒ぎをして探したが見つからない。交番に届けることにした。だが,待てよ,「電車を見に行きたい」と言っていたことを思い出し,西武線の線路の方向に行ってみた。踏切近くの薬局の前のベンチにお菓子を食べながら座っていた長男を見つけた。薬局の人がすぐ出てきて,「危ないからここに座ってな,家の人が探しに来るから」と保護してくれていた。深々とお礼を言って,ホッとしたことを思い出した。
それだけではない。それから今の所に引っ越して間もないころ,庭先で遊んでいた長女がいなくなってしまった。家族みんなで30分ほど近所を探したが,見つからなかった。もう警察に届けるしかないと,近くの交番に出かけた。すると,交番で,警察官の大きな弁当箱を,小さな両手で抱えてご飯を食べていた。父親の顔を見ると,わっと飛びついてきた。深く,深く感謝して家に帰った。そして,その日のうちに,長女を交番に届けてくれた女子高校生の高校に出かけ,感謝の気持ちを伝えた。
子どもは,初めての所は,位置関係が分からず,予想外の行動をとるものなのである。小さな子,かわいい孫のいる人に,参考まで。(H・K)
(2018年9月14日)