教育研究所
№890「羨ましい研究員制度」
先日,高崎市教育センターに招かれて,教育研究員の先生方と「社会に開かれた教育課程」の理論と実際について提案し,学び合う機会をいただいた。
学校現場を離れて1年間,教育課題に関するテーマについて研究し,その成果を学校や市に還元する制度だそうである。素晴らしく,羨ましい制度で教育委員会のしかるべきリーダーの発想と実行力に頭が下がった。
教育研究員は3名であったが,それに続きたいという教員が数名,驚いたのは,「各学校・教員に開かれた研修」になっていて,数十名の自由参加の先生方が学び合っていたことである。先輩諸兄から「学ぶ教師が,学ぶ子供を育てる」とご指導をいただいたが,それをそのまま見たようで,感激した。
私が現役のころ東京にも「教育研究生(1年間学校を離れて,都立研究所で,各自の設定したテーマを研究する)」「開発委員会(各教科等10名前後の委員が,東京の教育諸課題について1年間かけて研究・開発し,学校へ還元する)」「教育研究員(各教科等30名前後の研究員が,それぞれのテーマについて1年間研究し,自らの資質・能力を向上させるとともに学校へ還元する)」の制度があったように記憶しているが,現在はどうなっているのだろうか。 (H・K)
(2018年9月26日)