教育研究所
№902「きちんと話せて,きちんと聞ける子」
きちんと話していれば誤解を受けなかったのに,きちんと聞いていれば,けんかにならなかったのに,というようなことが少なくない。これは子供の友人関係のことだけでなく,大人社会のことでもある。
PHP「のびのび子育て」2018年10月号では,6歳までに「ちゃんと話せて,ちゃんと聞ける子」に育てるのにはどうしたらよいか特集を組んでいる。
家庭で,聞くこと話すことをある程度しつけられて小学校に入学してきたら,1年生の学校生活や学習活動はもっと変わってくるに違いない。このことは,ひらがなを書けるようにすることや,数を数えることに優先する「お勉強」であることを,保護者も幼稚園・保育園の先生方にわかっていただきたい。
もちろん,小学校の1年生の先生方には,「友達にきちんと伝えようと意識して話すこと」や「友達や先生の話を,分かろうと意識して聞くこと」の指導を徹底してほしいとお願いしたい。
そのためには,先生方には,はっきりと,適度な大きさで,短文で,「子どもに分かりやすく話し」,子供の話は「最後まで聞いて,正しく聞き取って」ほしい。言葉や話し方は,身近な人(先生や家族など)の話し方を見て,見よう見まねで身に付けていくものである。(H・K)
(2018年10月16日)