教育研究所
№904「花を贈る習わし」
ヨーロッパ東岸にラトビア共和国がある。そして,バルト海東岸の港湾都市リガがある。リガはラトビア共和国の首都で人口約70万人,旧市街が世界遺産に登録されていて,オープンカフェやレストランを楽しみながらゆっくり散策できるそうだ。バルト海の真珠ともいわれている。
また,リガは,バルト海東岸の湾岸都市で,機械,化学,車両の工業が盛んで,伸びしろのある工業都市でもある。
紹介したいのは,この街には,小中学生それぞれが,学期末の最後の日に,「先生ありがとう」と花(花束,一本の花)をお世話になった先生に贈る習わしのあることだ。子供たちが素直な気持ちで先生に花を贈り,それを先生が喜んで受け取るという「教師冥利に尽きる」習わしだ。
こういう学校に勤めている先生は,きっと,「子供に愛情」を持って指導に当たり,そのために日ごろの教材研究と授業の準備,自らの資質・能力を高め続ける研修に真剣に取り組むことであろう。
一度,現地の学期末1週間くらいを参観して,この目で,その心温かい場面を見たいものである。 (H&M)
(2018年10月18日)