教育研究所
№906「教師はわかりやすい日本語を!」
月1回,第三土曜日の午後,素人が20人前後集まって,子供たちに「本物の算数の学力をつけるためにはどのような授業をしたらよいか」と,算数教育勉強会(OCHIAI会)を続けて,もう30年くらいになる。
この会の面白いところ(?)は,年間3000円の会費(1か月資料代&茶菓子代300円×10か月)と,メンバーが教師1年目の人から,教諭,指導教諭,主幹教諭,学校管理職,大学教授,指導主事,元文科省教科調査官,元校長,やや認知症気味の後期高齢者と多彩なことと,毎月2本の提案と協議,多彩な資料が配布されることである。
前置きが長くなった。本題に入ろう。新学習指導要領で,統計を扱う内容が「Dデータの活用」として新装されたが,前回は,2年の「表とグラフ」に関する授業改善が提案された。「生活と関連させる」「表やグラフの良さに気づかせる」「表やグラフが「課題の解決」に役立つ」など,工夫したものだった。
実践報告の逐語記録を読むと,「先生の話し方が,曖昧かつ歯切れが悪く,日本語になっていない。教師はもっときちんとした話し方をすべきだ」とピンボケのことを言ったものだから,プーチン大統領の「前提条件なしに平和条約を結ぼう」に匹敵するくらいの驚きを醸し出してしまった。ごめんなさい。(H・K)
(2018年10月22日)