教育研究所
№917「労働時間の問題か?」
新聞の報道によると,「総合的な学習の時間の年間70コマのうち,4分の1に当たる18コマまで,NPOや公共施設,企業などに委託できるようになるということです。土曜日,日曜日,夏季休業中などで,教員の引率なしでも授業として認める」というもので,「長時間労働で問題になっている教員の負担軽減につなげたい」と考えてくださったようです。
私は,「...は遠くなりにけり」と言われそうな昭和時代の人間なので,次のようなことが気になってならないのです。関係者の皆さんに,学校現場・教師目線で「回答」と「実質的配慮」をお願いしたいところです。
〇土曜日や日曜日,長期休業中に,学校以外で授業することが日常化してよいものだろうか。
〇担任の先生がついていないのに,正規の授業として認めてよいものだろうか。
〇学習の成果はどのように確認するのだろうか。
〇子供の安全はどのように確保するのだろうか。
〇教師の働き方改革の一環で,負担を減らすことになるというが,授業の目標や指導内容,学習活動,その成果(結果)の評価などの「企画の提示」と「打ち合わせ・調整」に,かえって時間を要するのではないだろうか。(YAYU)
(2018年11月14日)