教育研究所
№927「協同と協働」
新学習指導要領では,「協同」としていた用語を「協働」と改めている。そのことについて,文科省は「小・中学校の学習指導要領に対するQ&A」で,「異なる個性をもつ者同士で問題の解決に向かうことの意義を強調するために,従来「協同」としてきたものを「協働」と改めました。ですが,「協同」も「協働」も意図するところは同じであると考えることができます。総合的な学習の時間で(略)...主体的に取り組むことに加え,協働的に取り組むことが重要です。探究的な学習においては,これまで同様に,他者と協働的に取り組み,異なる意見を生かして新たな知を創造する態度が欠かせません」と回答している。
手元の漢和辞典では,「協同:みんなで力を合わせる。一致して仕事をする」とあるが,なぜか「協働」や「共同」は取り上げていない。広辞苑では「共同:common二人以上の者が力を合わせること。協同と同義に用いられることがある。協同組合」,「協同:心を力を一つにして助け合って仕事をすること」「協働:cooperation collaboration協力して働くこと」とある。
ちなみに,英和辞典では,「common:共通の,共同の,公共の,ありふれた,一般的」「cooperation:共通の目的のために協力する」「collaboration:協同で仕事をする。合作する」とある。(H・K)
(2018年11月30日)