教育研究所
№935「あれから21年」
ある日,突然,O氏から電話があった。「もしもし,Oです,K先生ですか?」「はい,Kです」「あれ,声がずいぶん違うな...。本当にK先生ですか?」「Oさん,間違いなくKだよ...」というやり取りがあったが,すぐに平成10年4月1日午前11時に,N小学校の教頭と校長として初めて出会った頃に戻った。
「今度,その頃の人たちとどこかで会おう!」ということになり,先日,JR上野駅近くの「梅の花」で,数人が集まり,昼食会をした。
たちまちその頃に戻って,研究のこと(文部省総合的な学習の時間の指導計画と授業の開発),自分たちを含めて特徴のある教職員のこと,N小の子供たちのこと,保護者・PTA,地域のこと等々,2時間半があっという間に過ぎてしまい,再会を約束して,それぞれ帰路についた。
今のように,世の中が複雑でなかったのかもしれないが,今ほど学校は忙しくなかった(子供と向き合い,教育活動に打ち込むことは今に勝るとも劣らなかったが,それ以外の業務は多くなかったという意味である)。だから,肩ひじを張らずとも,様々な先導的なこと(地域の人的・物的資源を活用した授業実践,習熟度指導の開発,ネイティブと担任のTTによる全学年英語学習の実践)ができたように思う。何が学校の多忙を増幅しているのだろうか?(H&M)
(2018年12月26日)
※2018年の「教室の風」は,今回が最終号です。
読者の皆様には,よい新年をお迎えください。今後とも,よろしくご愛読のほどお願い申し上げます。