教育研究所
№951「こまったな~~」
教育情報シリーズが活用されていることは,ほんの少し手伝っている者にとって大きな喜びである。特に,170号「今どきのカタカナ語,これでスッキリ」,198号「続!今どきのカタカナ語,これでスッキリ」,201号「続々!今どきのカタカナ語,これでスッキリ」が好評なのはうれしい限りである。
それだけ,カタカナ語が氾濫しているということであろう。もう少し経ったら,アルファベット表記の英語がそのまま日本語の文章に使われる時代が来るかもしれない...と心配している。
研究所の仕事仲間のH主任研究員と,「明治時代の人は,文明開化の中で,外国語を何とか日本語に翻訳しようと努力して,的確な言葉をひねり出している。偉いし,その創造力に頭が下がる」としみじみと語り合った。
ところで,昨日,「コンピテンシー」と「コンテンツ」をキャリア教育に関する論文の中で目にした。Competency(資質・能力,学習者の能力,学習能力,課題解決力,方法知),Contents(本の目次や内容,新聞やTVのニュースの内容,情報の中身,モバイルコンテンツ,デジタルコンテンツ,Webコンテンツ,内容知),Career EducationまたはCareer Training(児童生徒が個人として,社会人として,職業人として自立するために,必要な能力・態度,お欲を形成し,向上させるための教育。勤労観や職業観を育て,主体的に進路を選択する能力・態度を育て,職業生活との円滑な接続を図るための教育。)と,次々と浮かんでくる。
でも,「日本語で,一言で言うと,どういうことになるの?」と,明治時代の先達に尋ねたら,どのような答えが返ってくるだろうか? (H&M)
(2019年3月13日)