教育研究所
№952「差別や偏見」
2月上旬,東村山市中央公民館で,平沢安治さん(国立ハンセン病療養所「多摩全生園」入所者自治会長)の講演会が行われ,「ハンセン病の差別と偏見の歴史を,人間の尊厳について考えるきっかけにしてもらいたい」と,自分の差別と偏見を体験を振り返り,切々と訴えました。
そして,入所者たちが育てた樹木や歴史的な建物などを後世に残し,「人権の森」にしたいという使途自治会などの目指している構想を語りました。
実は,平成6年に,当時市教育委員会の指導主事だった梶井貢先生が,人権教育を語るのならまず地元の「全生園」について学ぼうと,校長会に働きかけ,管理職・教職員の研修,児童生徒の地域学習が始まったことを懐かしく思い出しました。その際の講師は,平沢保治さんで,91歳の現在も語り続けていることに,人権の大切さとそれを守ることに行動することの大切さを再確認させられました。
いじめや児童虐待,人権に関する指導・対策について,学校・教職員は改めて点検し,実質的に進める必要があると思った次第です。(H&M)
(2019年3月14日)