教育研究所
№953「道徳の授業,どうすればいいの?」
道徳科にすれば,教師がもう少し「道徳の時間に授業をするようになる」「道徳の授業を工夫するようになる」のではないかと,しかるべき審議会で真顔で発言する委員がいて,それが議事録に残され,ことあるごとに引用されていた。そんな学校・教師を愚弄するようなことはいかがなものかと,教育新聞に投稿したことがある。
それに中学校長のS先生や道徳教育専門のO先生などが,反応してくださった。そして,「これまでも前向きに取り組んできた先生方も少なくない」が,一層充実させるために,道徳科として教科書を使用すること,評価を取り入れること,考える道徳・議論する道徳にすること,主体的・対話的で深い学びにすること,問題解決学習にすること,体験的な学習にすることなどと,素人にもわかるように平易に説いてくれるようになった。
そこで,道徳科の授業づくりに積極的に取り組み続けいるTG先生やAU先生やHT先生などの実践家にお願いしたい。それは,「導入・展開・終末」という授業の展開を問題解決学習をヒントに改善すること,読み物資料(このネーミングも含めて)の国語科の読解まがいの分析・考察からの脱却,授業のまとめの段階で「教師の説話」を形式的に取り入れてお茶を濁すこと,等々についてぜひ改善・工夫していただきたい。
そうしたら,素人の私にももう少し子供を成長させられる道徳科の授業が可能になると,淡い気持ちが湧き上がってくる。お願いします。 (H&M)
(2019年3月15日)