教育研究所
№958「算数・数学科のデータの活用は,すごい!!」
不適切な統計の取り方が,国家的に問題化している。ある事柄がどのような状況にあるかを調査して整理し,その傾向又は課題を明らかにする。これを基に,課題を解決する方策を研究・検討して解決につなげる。これは,政治・経済に限らず,科学的・医学的な事柄,スポーツなど全ての面に有効に活用されているし,今後さらによりよくするために活用されるよう研究も実用も進んでいくことであろう。
これを先取りして,さすが文部科学省,統計教育の重要さに着目し新学習指導要領の算数・数学科の中に,新しく位置付けている。「統計の正しい取り方」と「統計の適切な活用の仕方」の重要さを改めて教えてくれている。
これが,D領域「データの活用」である。D領域のねらい「目的に応じてデータを集めて分類整理し,適切なグラフに表したり,代表値などを求めたりするとともに,統計的な問題解決の方法について知ること」「データの持つ特徴や傾向を把握し,問題に対して自分なりの結論を出したり,その結論の妥当性について批判的に考察したりすること」「統計的な問題解決のよさに気づき,データやその分析結果を生活や学習に活用しようとする態度を身に付けること」を再確認した。どこかの誰かさんのようにデータの改竄と隠蔽を疑われるようなことがないように,「データの活用」の授業を充実して,適切に統計を実施し,適切に活用できる子供を育てることに努めようと,密かに決意した。 (H&M)
(2019年3月25日)