教育研究所
№990「○○こドリル?!」
少し前,「○○こドリル」というのが話題になったことがある。子供たちの変わった(きわどい)ものに興味を持ちがちなことに目を付けた商品である。最初は関心を高め,集中させるかもしれないが,本質的な面白さではないので,限界があるように思う。今でもあるのだろうか。
ところで,公益財団法人オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が,小学校6学年向けの「東京2020算数ドリル(今年度は2019年度版)」を作成し,世田谷区立笹原小学校で子供たちに配布した。
その時,普段は普通の表情なのに,試合となると鋭い目つきになることから「野獣」と言われている松本薫さん(ロンドン五輪で柔道金メダル,リオ五輪で銅メダル)は,「自分は宿題が嫌で特に算数が嫌いだった。勉強すると人生の幅が広がる。頑張ってもらいたい」と話したそうだ。
また,努力家の山田拓朗さん(リオ五輪パラリンピアンで水泳銅メダル),これまで競技を続けてこられたのは多くの人に支えてもらったおかげだ。一人ではできなかった。皆さんにもパラリンピアンを応援し,力になってほしい」と語りかけていたそうだ。
ABに分かれていて,Aはオリンピック競技の場面を,Bはパラリンピック競技の場面を問題にして,算数の基本的なことが練習できるようになっている。算数の力を付けながら,2020東京オリンピック・パラリンピックに関心を持ち,応援してほしい。6年生がんばれ!,選手がんばれ!(H&M)
(2019年5月23日)