教育研究所
№999「校内研究の形」
校内研究の一般的な目標は,「自校の子供の教育を充実させる(良い点を一層伸ばす,問題点を改善する,足りないことを新しく育てる)」「教師の授業力(指導力)を高める」「学校の課題を解決する」「(文科省や教育委員会の指定などを受け)新しい教育課題について開発研究をする」などである。以上のような目標のいずれかを対象にして,校内教育を進めている学校が殆どであろう。
ところで,校内研究の実施は様々な進め方で行われている。様々な事情の中で校内研究を進めることから「様々な形」があって当然のことである。「どれが最善」と言い切る自信がないので,並列的に紹介する。あなたの学校では,どのように進めていますか?
<A校の進め方>年度末の学校評価で「次年度の主題と内容」のアンケートを取り,推進員会がまとめ,管理職の指導を受けて決定し,全員参加で進めている。
<B校の進め方>研究主題と内容について推進員会が提案し,職員会議で話し合う。年間計画に研究授業を位置付け,学年(教科)で分担して進める。
<C校の進め方>研究主題と内容を決め,低学年部会,中学年部会,高学年部会で授業を1回ずつ提案し合う。
<D校の進め方>研究主題と内容を決め,2学年,4学年,6学年が授業を1回ずつ提案し合う。次年度は,1学年,3学年,5学年が行う。
<E校の進め方>文部科学省の開発学校の指定を受け,全学年,全学級,全教科等で,2年計画で取り組んでいる。紙上発表か,公開発表かは検討中である。
<F校の進め方>教育委員会の研究指定を受け,チーム学校として,全教科等で,2年計画(2年目に公開研究発表)で取り組んでいる。
<G校の進め方>教育委員会の研究指定を受け,チーム学校として,取り組んだ。研究授業は2学年,4学年,6学年が提案し,協議した。公開授業は,1学年,3学年,5学年が行い,他学年は研究発表を担当した。
<H校の進め方>教員の自主性に基づく校内研究にするため,研究テーマや内容は決めず,授業研究は,学年(学級,教科)が「追究したいこと」を「追究したいとき」に公開することにして柔軟に進めている。講師が見つからないときは,管理職が行っている。(H&M)
(2019年6月13日)