学校心理学ハンドブック
学校心理学ハンドブック 「学校の力」の発見
- 福沢周亮・石隈利紀・小野瀬雅人 責任編集/日本学校心理学会 編
- A5判 260頁
- 2004年5月 発行
- ISBN 978-4-316-80060-8
- 読者対象:教師・保護者・スクールカウンセラー・学生・大学院生・研究者ほか
商品内容
子どもの学校生活を豊かにするために!
「学校心理学」は、「子ども一人ひとりの学習面、心理・社会面、進路面、健康面など学校生活における苦戦への対処を援助し、子どもの成長を促進する『心理教育的援助サービス』の理論と実践の体系」(本書はしがき)で、日本ではまだ比較的新しい学問分野です。
本書は、この学校心理学が、学校教育に実践的に貢献するところが大きいと考え、学校教育にかかわる(かかわろうとしている)すべての人に、その内容を理解していただけるように、鍵概念(キー・コンセプト)をわかりやすく解説したものです。したがって、どなたにとっても気軽に、しかし大いに参考となるよう記述形式に工夫を加えたり、付録資料を充実させることに努めました。
読める事典として、また学校心理士をめざすための理論的テキストとして、本書がつねに読者の傍らで役に立ち、学校現場で学校の力をあらためて発見するきっかけともなり、子どもの学校生活の質を維持・向上する「よすが」になることを切望します。
目次
第1章 学校心理学とは何か
1 学校心理学の意義/2 学校心理学の内容/3 学校心理学の方法/4 学校心理学を構成する学問領域/5 学校心理士の資格と養成
第2章 学校心理学の扱う領域
1 子どもをめぐる課題/2 家庭をめぐる課題/3 教師をめぐる課題/4 学級・学校をめぐる課題/5 教育に関する新しい課題
第3章 学校心理学に基づく実践
1 心理教育的アセスメント~子どもと子どもをとりまく環境の理解~/2 カウンセリングとは~直接的な援助サービスとして~/■トピックス1*学校で使えるアセスメント/■トピックス2*学校で使えるカウンセリング/3 教師・保護者へのコンサルテーション~間接的な援助サービスとして~/4 援助チーム~連携の進め方~/5 学校組織へのコンサルテーション/6 心理教育的援助サービスのコーディネーション/■トピックス3*学校におけるコンサルテーション/■トピックス4*トータルコーディネーション
第4章 学校心理学を支える心理学・行動科学的基盤
1 育つこと~発達心理学的基盤~/2 学ぶこと・教えること~教育心理学的基盤~/3 個として生きること~臨床心理学的基盤~/4 他者の中で生きること~社会心理学的基盤~/■トピックス5*発達心理学の学び方/■トピックス6*教育心理学の学び方/■トピックス7*臨床心理学の学び方/■トピックス8*社会心理学の学び方
第5章 学校心理学を支える学校教育的基盤
1 教育学/2 学校組織・教育制度/3 特別支援教育/■トピックス9*教育学の学び方/■トピックス10*特別支援教育の学び方
付録
1 援助資源リスト(児童相談所/精神保健福祉センター/都道府県教育センター/国立大学障害児教育関連施設・センター/児童自立支援施設/学校心理学に関する資格について/学校心理学に関連する団体/学校心理学に関連する官庁・機関)
2 参考文献