特別支援教育コーディネーターの役割と連携の実際
特別支援教育ライブラリー 特別支援教育コーディネーターの役割と連携の実際 教育のユニバーサルデザインを求めて
- 企画日本リハビリテーション連携科学学会 教育支援研究会
- 香川邦生・大内 進編
- A5判 並製 224頁
- 2012年12月 発行
- ISBN 978-4-316-80364-7
- 定価 (税込) 2,420円(本体 2,200円+税)
- 読者対象:小・中・高等学校教師,特別支援学校教師
商品内容
特別支援教育コーディネーターの役割を解説し、小・中・高等学校及び特別支援学校での実践事例を紹介。
目次
第1章 特別支援教育への移行とその意義
1 特殊教育から特別支援教育へ移行の背景
(1) 新たなシステム構築に向けて
(2) 障害児教育改革の背景
2 特別支援教育の構造と対象者数の拡大
(1) 場の教育からニーズに応じた教育へ
(2) 対象児童生徒数の拡大
3 特別支援教育を支えるツールと個別の教育支援計画
(1) 個別の教育支援計画が求められる背景
(2) 連携の必要性とそれを支えるツール
(3) 個別の教育支援計画への期待
(4) 長期的視点からみた目標の捉え方
(5) 個別の教育支援計画と個別の指導計画との違い
4 今後の特別支援教育における重要な視点
(1) 重要な3つのキーワード
(2) 多様な教育の場の設定
(3) 適切な教育の場の選択
(4) 柔軟な教育の場の変更
5 特別支援教育とノーマライゼーション
(1) 共に生きる社会の実現
(2) 教育の場におけるインクルージョン
(3) 教育における課程主義
(4) インクルーシブ教育システムの捉え方
(5) 3つの「助」の重要性
(6) 共に生きる社会は多様性を認め合う社会
6 全ての児童生徒の特別な教育的ニーズへの貢献
(1) 特別な教育的ニーズを有するのは障害児のみではない
(2) 調査にみる小学校の特別支援教育対象の実態
第2章 特別支援教育推進の鍵を握る連携
1 特別支援教育における連携の構造
(1) 連携の重要性が浮かび上がった背景
(2) 連携のための3つのツール
(3) トップダウンとボトムアップの促進システム
(4) 特別支援連携協議会の主な役割
(5) 各学校における実態把握から支援体制への筋道
2 特別支援学校のセンター的役割
(1) センター的役割推進の重要性
(2) センター的機能の具体的役割
(3) ますます大切になる教員の専門性
(4) 時代の変化に対応した教員の専門性
(5) 大切にすべき不易な専門性
3 学校あげて取り組むべき体制の整備
(1) 管理職のリーダーシップと教職員の意識改革
(2) ケース会議の開催
4 特別支援教育推進のための連携の諸課題
(1) 連携とは何か
(2) チーム・マネジメントモデルと連携
(3) 連携において重要ないくつかの課題
第3章 特別支援教育コーディネーターの役割
1 特別支援教育コーディネーターの現状
(1) 校内支援体制づくりと特別支援教育コーディネーター
(2) コーディネーターの位置づけ
2 小・中学校等のコーディネーターに求められている役割
(1) 小・中学校等におけるコーディネーターの指名
(2) 「窓口的役割」「連絡調整役」としてのコーディネーター
(3) 小・中学校等のコーディネーターが視野に入れるべき内容
(4) 担任のコーディネーター依存と責任回避の課題
3 特別支援学校に位置づけられているコーディネーターの役割
(1) 特別支援学校におけるコーディネーターの指名
(2) 特別支援学校のコーディネーターに求められている役割
(3) 中心的役割としてのセンター的機能の充実
(4) 障害特性に応じた支援とコーディネーターの役割
4 コーディネーターに求められる大切な全般的事項
(1) 最も大切なコーディネーターの調整機能
(2) コーディネーターの資質
(3) コーディネーターに求められるその他の視点
第4章 特別支援教育コーディネーターの資質能力と養成研修
1 特別支援教育コーディネーター養成研修の現状と課題
(1) 抜本的な教員養成研修見直しの必要性
(2) 特別支援教育コーディネーター養成研修の現状
(3) F自治体における特別支援教育コーディネーター養成研修
(4) 特別支援教育コーディネーター養成研修の課題
2 特別支援教育コーディネーターに求められる知識・技能
(1) アセスメント
(2) コンサルテーション
(3) ケースマネジメント
(4) コミュニケーション
(5) カウンセリングマインド
(6) ファシリテーション技法を用いた会議の進め方
(7) 資源の活用と開発
(8) ネットワーキング
(9) 理解啓発活動
(10) 法令・制度の理解
(11) 人権擁護・個人情報保護
(12) 個別の教育支援計画の作成のためのコーディネート
第5章 特別支援学校におけるコーディネーターの実践
1 センター的機能の充実とコーディネーターの役割
(1) 学校の概要
(2) コーディネーターの位置づけと役割
(3) センター的機能とコーディネーター
(4) 継続的にセンター的役割を果たしている事例
2 特別支援学校のセンター的機能と地域支援
(1) 学校の概要
(2) コーディネーターの位置づけと役割
(3) 小・中学校等のコーディネーターに対する研修
(4) これまでの実践を通して感じる課題
3 総合的な視点からみた教育的ニーズへの対応
(1) 学校の概要
(2) コーディネーターの位置づけと役割
(3) 具体的な支援におけるコーディネーターの役割の事例
(4) おわりに
第6章 小・中・高等学校におけるコーディネーターの実践
1 小学校の事例(1)――校内委員会・校内職員間の連携を中心に
(1) 学校の概要
(2) コーディネーターの位置づけ
(3) コーディネーターの具体的活動
(4) 校内委員会の構成と役割
(5) 校内の教員間連携
(6) 支援員等の導入とその具体的活動
(7) 個別の指導計画や個別の教育支援計画の作成と活用等
(8) 特別支援教育充実のために思うこと
2 小学校の事例(2)
――巡回相談員からみたA小学校のコーディネーター
(1) A小学校の概要
(2) 巡回相談日までの流れ
(3) 巡回相談日のスケジュールと内容
(4) A小学校のコーディネーター
3 中学校の事例(1)――構造化による幅広い支援を目指して
(1) M中学校の概要
(2) 支援体制
(3) 支援の課題
(4) F子の支援事例
(5) ま と め
4 中学校の事例(2)――校内委員会の活動を中心に
(1) 学校の概要
(2) コーディネーターの位置づけ
(3) コーディネーターの具体的活動
(4) 校内委員会の構成と役割
(5) N中学校におけるこれまでの取り組みと成果
(6) 特別支援教育充実のための課題
5 高等学校の事例(1)――3段階の教育的支援を取り入れた実践
(1) 学校の概要
(2) コーディネーターの位置づけ
(3) コーディネーターの具体的活動
(4) 特徴的な支援
(5) 事 例
(6) 特別支援教育充実のための課題
6 高等学校の事例(2)――全ての生徒に「分かる」授業の展開を目指す
(1) 学校の概要
(2) 特別支援教育コーディネーターの位置づけ
(3) コーディネーターの具体的活動
(4) その他特色ある活動
(5) 障害者手帳取得と進路指導
(6) 特別支援教育充実のための課題
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